ランボルギーニは2020年11月20日、自然吸気V10エンジンを搭載した最新スーパーカー「ウラカン STO(スーパー・トロフェオ・オモロガータ)」を日本初披露した。 ■レーシングカーだけど内装は上質! ウラカン STOの内外装画像をもっと見る これはワンメイクレース用の専用車両である「ウラカン スーパートロフェオ EVO」を公道で走れるようにしたというとんでもないモデルで、4125万円(消費税込み)というプライスも注目を集めている。では早速、その度肝を抜かれる性能をご紹介しよう。
公道を走れるランボのスーパーカー、発売!
東京・六本木のTHE LOUNGE TOKYOにて、世界発表後初のお披露目となったランボルギーニ ウラカン STO。VIP気分に浸れる観戦スイートルームなどを再現した会場にて、デイトナさながらの熱に包まれての披露となった。 ウラカン STOは、ランボルギーニのレーシング部門によるレース仕様車「ウラカン スーパートロフェオ EVO」のテクノロジーを踏襲するとともに、同じくレース仕様の「ウラカン GT3 EVO」のノウハウを活用して開発されたモデル。まさにサーキットの申し子ともいえるが、それが公道を走れるというから驚きだ。
見るだけでもワクワクする! ウラカン STOの魅力
ウラカン STOの最大の特徴は、なんといってもそのフロントフェイスだ。刺激的なカラーリングもさることながら、そこには空力性能を最大限に高めるエアロダイナミクス技術が施されている。 フロントボンネット、フェンダー、フロントバンパーを一体化した「コファンゴ」(イタリア語でボンネットの意味)と呼ばれるカーボンファイバー製パーツには、エアダクト、フロントスプリッター、ルーバーが備えられ、ダウンフォース増大に寄与する。 ■ランボ顔だけど一味違う「コファンゴ」! そしてこのコファンゴ、通常のボンネットと違って手前に開くのが面白い。開けるとまるでお辞儀をするように顔が下を向く形になり、スーパーロボットの搭乗口を思わせるような、クルマを超えたワクワク感のあるビジュアルになるのだ。 またリアボンネットにおいても、内部の空冷効率を高めるエアスクープ、動的性能を高めるセントラルシャークフィン、3つのポジションに調整可能な巨大リアウィングなど、見るだけでも楽しいエアロパーツが満載である。 ■驚異のダイエット! ボディの75%がカーボン製 またウラカン STOは、なんとボディの75%以上がカーボンファイバー製となっており、徹底した軽量化が図られている。しかもそれだけに飽き足らず、より軽量なウィンドスクリーンやマグネシウムホイールも採用し、超軽量化された最速のウラカンとして知られるウラカン ペルフォルマンテと比較しても、さらに43kgもの軽量化を実現させたというのだから凄い。 ■先輩モデル、ウラカン EVOと比べてみよう! さて、ウラカンといえば2019年春に「ウラカン EVO」が発売されている。これはウラカンの高性能モデルである上述の「ウラカン ペルフォルマンテ」をさらに進化させ、特に空力性能を高めたもの。 そこで今回発売となったウラカン STOと簡単にスペックを比較してみると、ウラカン EVOが640馬力で最高時速は325キロなのに対し、ウラカン STOは同じく640馬力で最高時速は310キロ。数字だけ見るとSTOがやや劣るように見えるが、こちらはあくまでレース仕様の「ウラカン スーパートロフェオ EVO」の系譜を継いでおり、数値だけの単純なスペックでは比較できない。 あくまで公道を走ることが前提のウラカン EVOと違い、とにかくタイムを削るための徹底的な軽量化や、ウラカン ペルフォルマンテに比べて53%アップしたというダウンフォースなど、ウラカン STOはまさにレーシングカーそのものなのである。 ■トランクスペースと価格も比較! ちなみに他の気になる違いといえば、フロントフード(ボンネット)にあるトランクスペースだ。ウラカン EVOは段ボールくらいのものが入るのに対し、ウラカン STOはエアダクトの関係で、なんとヘルメットくらいしか入る隙間がない。 そして価格差でいうと、EVOの約3282万円に対し、STOが4125万円で約900万円ほど高額となる。もはや何を基準に比べていいか分からなくなってくるが、ウラカン STOのインパクト大のビジュアルは他を圧倒するものがあり、近所の道でお目にかかったら腰を抜かすことは確かだろう。
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November 29, 2020 at 06:50AM
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