26日、京都競馬場では注目のマイラーズC(G2)が行われる。春秋マイル王インディチャンプに人気が集まりそうだが、デビュー2戦目でシンザン記念(G3)を制した素質馬、ヴァルディゼール(牡4歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)も侮れない存在だ。
前走の洛陽S(L)で1年1か月ぶりの勝利を挙げたヴァルディゼール。デビューから6戦のうち5戦で手綱を取った北村友一騎手とのコンビで重賞2勝目を狙う。
ヴァルディゼールにとって京都芝1600mは最高の条件だ。シンザン記念を含め、同舞台では3戦無敗。全3勝をこの舞台で挙げている。
「ヴァルディゼールにとって京都1600mはベストの舞台です。デビュー戦は内回りでしたが、上がり3ハロン最速タイをマークしました。外回りのシンザン記念と洛陽Sも上がり3ハロン2位ですから、平坦コースが合っているのでしょう。インディチャンプと(斤量)2kg差なら好勝負必至だと思います」(競馬誌ライター)
昨年1月のシンザン記念以来、2つ目の重賞タイトルを狙うヴァルディゼール。馬主のG1レーシングにとっても是が非でも勝ちたいレースのはずだ。
これまで3頭のG1馬を輩出しているG1レーシングは、2010年に設立された社台系の一口馬主クラブだ。2011年夏に初代所有馬がデビューすると、12年には2世代目のコレクターアイテムがアルテミスSでクラブに重賞初制覇をプレゼント。13~15年は重賞に手が届かなかったが、その後、急成長を見せる。
16年はアルバートドックとソルヴェイグがそれぞれ重賞2勝をマークすると、17年にはペルシアンナイトのマイルCS(G1)制覇を含めて重賞を4勝。18年はジュールポレールがヴィクトリアマイル(G1)を、ルヴァンスレーヴがチャンピオンズカップ(G1)を制覇。同年の重賞勝利数は同クラブにとって歴代最多の「5」を数えた。
飛ぶ鳥を落とす勢いで19年も年明け早々にヴァルディゼールがシンザン記念を制したが、その後、所有馬はスランプに陥ってしまう。ヴァルディゼールが制したシンザン記念を最後に、先週までG1はおろか重賞レースでなんと27連敗。それまでの勢いはピタリと止まり、泥沼にはまっている状態だ。
【G1レーシング年度別JRA重賞勝利数】
2011年 0勝
2012年 1勝
2013年 0勝
2014年 0勝
2015年 0勝
2016年 4勝
2017年 4勝(マイルCS)
2018年 5勝(ヴィクトリアマイル、チャンピオンズカップ)
2019年 1勝
2020年 0勝(4月22日現在)
※カッコ内はG1勝利
来月には1歳上のルヴァンスレーヴが、かしわ記念(G1)で待望の戦列復帰を迎える。ヴァルディゼールは一足先に1年3か月ぶりの重賞制覇を果たし、苦しむG1レーシングを救えるだろうか。
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April 23, 2020 at 06:00AM
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JRA「泥沼」G1レーシングの重賞連敗ストップ!? マイラーズC(G2)ヴァルディゼールが大得意「京都マイル」に登場! - Business Journal
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