Aston Martin Vantage GTE
アストンマーティン ヴァンテージ GTE
混乱の序盤を切り抜け、レース終盤2位に浮上
FIA世界耐久選手権(WEC)のGTEクラスでポイントリーダーの座をキープしているアストンマーティン・レーシングは、オンラインシミュレーション「第1回 ル・マン24時間バーチャル」において、2位表彰台を獲得した。
95号車のアストンマーティン ヴァンテージ GTEは、現在GTE Proクラスでポイントリーダーとなっているニッキー・ティーム(デンマーク)、リチャード・ウェストブルック(英国)、ラッセ・ソーレンセン(デンマーク)、そしてシムレーシングのエースであるマヌエル・ビアンコリラ(イタリア)がチームを組み、6月12日金曜日の予選で5番手につけた。
13日土曜日の決勝スタート直後は混乱のレース展開となったものの、95号車のアストンマーティン ヴァンテージ GTEは現実世界でもライバルであるポルシェ911やシボレー コルベットと熱戦を展開し、レース終盤の数時間に2番手まで浮上した。
98号車のダレン・ターナー(英国)、ロス・ガン(英国)、ジョニー・アダム(英国)、ティツィアーノ・ブリオーニ(イタリア)組は、レース序盤に発生したトラブルによる遅れを後半で取り戻し、トップ10でフィニッシュ。97号車のアレックス・リン(英国)、ハリー・ティンクネル(英国)、チャーリー・イーストウッド(英国)、ティツィアーノ・ブリオーニ(イタリア)組は、オープニングラップでのクラッシュから着実にポジションを挽回し、クラス14位でチェッカーを受けた。
ル・マンの延期を受けて当初の決勝日にバーチャルレースを開催
ル・マン24時間バーチャルは、ACO、FIA、WEC、そしてパートナー企業のMotorsport Games社によって今回の開催が実現。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止への取り組みとしてル・マン24時間が9月19日~20日に延期されたことを受け、熱狂的なレースファンのためにバーチャルで開催された。
今回のバーチャルレースでは、LMP2とGTEという2クラスが設定され、合計50チームが参戦。現実世界のプロレーサーだけでなく、シムレーシング界のスーパースターが集結している。
各チームは4人編成で、そのうち少なくとも2名はFIAライセンスを保有するドライバーであることが条件となる。レースのプラットフォームは「rFactor2」。ドライバー交代は実際のレースと同様に行い、マシンにダメージが発生した場合はピットに戻って修理することができる。
次なる照準は現実世界のル・マン24時間レースへ
レースを走り切ったラッセ・ソーレンセンは以下のようにコメントした。
「本当に素晴らしい体験でした。過酷なレースでしたが、終盤はこちらにも運が向いてきましたね。私の仕事は冷静さをキープして、マシンをフィニッシュラインまで導くことでした」
ニッキー・ティームは次のように付け加えている。
「チームにとって、これは素晴らしい成果です。プロのシムレーシングの世界のことはよく知りませんでしたが、関係者全員が信じられないほど熱心に働いてくれました。ラッセはハイペースで走り続け、マヌエルは最高のチームメイトでしたね。次は9月に行われる実際のレースです。私とリチャード、それにマルコで優勝を狙い、ヴァンテージ GTEにとって完璧な年にしたいと思っています」
アストンマーティン・レーシング代表のデイビッド・キングも、今回の好成績に喜びを隠さない。
「この新しいプログラムに参戦するにあたり、チームは完璧な準備を行い、戦略的なノウハウを適用して、素晴らしい結果を得ることができました。彼らの努力が結実し、2位という栄誉を得ることができました。技術的な問題が山積していたにもかかわらず、大成功を収めたこのイベントの関係者全員に感謝の意を表したいと思います」
「彼らは、偉大なことをやってのけました。チームがレースに素早く適合するための経験をもたらし、プロのレーシングクルーとの緊密な連携を支援してくれたシムレーシングのプロの皆さんには、特にお礼を申し上げます。今後は、WEC及びル・マン24時間のタイトルを獲得することに集中したいと思います」
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June 19, 2020 at 09:55AM
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