皆さんはレースゲームをプレイするのはどういったデバイスを使っているだろうか。PS4であれば標準のゲームコントローラーであるDUALSHOCK 4が多いだろうし、Xbox OneやPCであればXboxワイヤレスコントローラーが多いのではないだろうか。
かたや“eモータースポーツ”とも呼ばれるeスポーツシーンでは、レーシングコントローラー(ハンコン)一択だ。そういった中継を見ているとトッププレーヤーの皆さんがレーシングコントローラーを華麗に操って超接近戦を繰り広げながら素晴らしいレースを展開しているのをよく見かけるが、それがとってもクールでなによりカッコイイ。
筆者宅にもT500RS+TH8RSシフターという構成のレーシングコクピットがあり、PS4とPCでレースゲームを楽しんでいるが、今回、Thrustmaster製の「T-GT」と「T300RS GT Edition」、そしてオプションとして「TH8Aシフター」、「TSS ハンドブレーキ SPARCO Mod+」、「TM レーシングクランプ」といった“Thrustmasterレーシングコントローラーフルセット”をテストしてみませんか? という依頼があったので、レースゲームとハードウェア大好き筆者としては拒否する理由などあるはずもなく飛びつかせていただいた。実際プレイしてその手触り感や走りがどう変わるのかをお伝えしたいと思う。
これがThrustmasterレーシングコントローラーフルセット! コダワリの製品群をご紹介
まずは今回ご紹介するレーシングコントローラーを順番に見ていこう。
「T300RS GT Edition」(以下、T300RS)はミドルモデルとなる製品。電源も内蔵しているので設置も楽だ。PS3から対応しているのでお持ちの方も多いかも。ステアリング上のボタン類はプレイステーションのコントロールパッドと同様の配置でヒューマンインターフェースとしても申し分なく使いやすい。
こちらに同梱されるペダルユニットは「T3PA GT」と呼ばれるもので、アクセル・ブレーキ・クラッチの3ペダルで操作できる。3ペダルともストロークが長めでじわっとコントロールすることが容易でプレイヤーの意思を存分に伝えることができる。
直径約28cmのステアリングはH.E.A.R.T技術と呼ばれる非接触センサーで16ビット・65536段階の分解能を持ちデュアルベルトシステムでとてもスムーズな回転を実現している。
「T-GT」はThrustmasterのハイエンドモデル。PS4の「グランツーリスモSPORT」を使ったeスポーツでおなじみの製品だ。同ソフトに特化する機能「T-DFB(Thrustmaster Deep Feed Back)」を搭載することでよりリアルなフォースフィードバック(以下、FFB)と挙動を実現する。
こちらに同梱されるペダルユニットは「T3PA T-GT」と呼ばれT300RSとは若干違う型番となっている。「T3PA GT」系列と思われるが、アクセル・ブレーキ・クラッチの3ペダル構成は変わらない。こちらも3ペダルともストロークが長めで非常にコントローラブルだ。
T-TURBOと名付けられた外部電源はピークパワー400WとPS4(PROだと310W)を超えるパワーとのこと。これはすごい!ちょっとしたパソコンクラスの電源と同じようなパワーを使うようだ。そしてT-40VEと名付けられた40Wのブラシレスモーターが「T-DFB」と相まってダイナミックなFFBをプレイヤーに提供する。
ステアリングはこちらもH.E.A.R.T技術と呼ばれる非接触センサーで16ビット・65536段階の分解能を持つ。直径約28cmのステアリング上の四隅にあるロータリースイッチなどが実際に使えるし、気分を盛り上げてくれる。こちらのステアリング上のボタン配置もパッドどほぼ同じ配置だが、裏のパドルがT300RSよりちょっと短く指が届きにくいがこれは慣れの問題ですぐに対応できるだろう。
3点目はシフター「TH8A」(以下、わかりやすようにシフターで統一する)。7速ギア+リバースギアが表現できるいわゆるHパターンシフト。クルマはスピードを上げ下げするために比率の違う歯車(ギア)を使って動力伝達機構への負荷を軽くするのだが、Hパターンシフトはそのギアをドライバーが手動(マニュアル)で適切に選択するための装置だ。
通常+/-のシーケンシャルシフトでは連続したギアの変化だが、Hパターンシフトでは”ギア飛ばし”といってエンジン回転数に合わせて例えば5速から3速にシフトダウンすることも可能だったりする。ゲームでは回転数合わせは体では感じにくいがTH8Aはその雰囲気を味わえる素晴らしい製品。
いつもパッドでプレイしているレースゲームファンには味わえない”クルマを動かしている”感は隔絶で感動もひとしおだ。そんなプレイヤーがステップアップしてコクピットを設置したり、以前MT車をガンガン走らせていた人、所有しているクルマがHパターンシフトなのにゲーム内の愛車はパッドのシーケンシャルシフトでがっかりしている人ならなおさら導入してほしいデバイスだ。MTでシフトレバーをガチャガチャやるのはほんとに楽しい!製品は80%が金属部品で剛性感も高く、シフトチェンジもがっちり決まる。
最後はハンドブレーキ「TSS Handbrake SPARCO Mod+」(以下、こちらもわかりやすいようにハンドブレーキで統一する)。これはなかなかシブいチョイスだ。ラリーやドリフトなんかでこれを引いて“ギッ”ってターン決めると爽快感たっぷりだ。本物のレーシングカーのシフト/ハンドブレーキのようなたたずまいは見惚れてしまう。
レバーの角度も縦とナナメ、真横にも配置できるのもすごいこだわりポイント。こちらも設置と設定でシーケンシャルシフトにできる。ハンドブレーキモード時にはその値はアナログ値となる。最近は電磁式も増えたが多くの場合ハンドブレーキはワイヤーだったりするのでこれはすばらしい仕様だ。
メンテナンスボルトの調整は”六角レンチ”を使うのだが、これがクルマをいじっている感覚になれるのだ。筆者も思わずニンマリ。こちらは90%が金属で構成されていて荒っぽいプレイにも十分応えてくれる。
このハンドブレーキシステムはメカ的にハンドブレーキとシーケンシャルシフトを切り替えられるようになっている。
そして「TM Racing Clamp」(以下、クランプ)は、先ほど紹介したシフターとハンドブレーキを設置できるクランプ。これを使えばシステマチックなコクピットを再現できる。シフターとハンドブレーキを導入したいが設置のハードルは意外と高いと思われる方も多いのではないだろうか。実際”置く場所がない”となって導入を見送るプレイヤーも多いと思うのだがこれはその悩みを解決してくれる製品だ。設置方法もよく考えられており、テーブルなどに挟んで締めこむだけで完了できる。
さっそくクランプにシフターとハンドブレーキを組み込んでみた。組み込んだ状態で重量は驚きの約6kg!!重いのは剛性が高いことでもあるのでこれを設置できれば相当荒っぽいプレイでも応えてくれそうだ。
【クランプへの組み込みからコクピット構築まで】
走る準備万端!いよいよコクピットを構築する!
筆者宅の自作コクピットにT-GT・シフター・ハンドブレーキを設置してみた。クランプ類の約6kgの重量を支えるテーブルを探すのは少々苦労するかもしれない。可能な限りこのシステム対応のコクピットを用意するほうがいいようだ。
ひとまずT300RSに設置し直してステアリングを回したりシフターやハンドブレーキの感触を試してみた。仕様上1,080度の回転ができるがレーシングカーのステアリングはあまり回さないので実用域は360度から540度ほどだろうか。
Hパターンシフターはガチャガチャやるとやはり楽しい!そしてハンドブレーキを引いてみる。さすがにあの「ギィッ」というワイヤーを引いている音はせず「カチッ」という音だが雰囲気は十分だ。D1やラリードライバーがこれでターンするのがとてもカッコイイのだ!
【T300RS動作チェック】
続いてT-GTもチェック。こちらも仕様上1,080度の回転ができ、フィーリングはT300RSとほぼ同じだ。ステアリング上でいろいろと設定値を変更できるダイヤルがあるのが便利だ。「グランツーリスモSPORT」ではトラクションコントロール、ブレーキバランス、ABS、ミクスチャー(燃料の濃さ)を変更できるが十字キーだと間違いやすいのでこれはありがたい機能だ。
【T-GT動作チェック】
PS4/PCと接続する前にその方法と注意点を確認しておこう!
こちらがPS4との接続図。ステアリングベースにペダルとハンドブレーキを接続、シフターと合わせて2つのUSBポートが必要になる。
PCとの接続の場合はステアリングベースにペダルのみを接続、シフター、ハンドブレーキそれぞれをUSBで接続(合計3ポート)する必要がある。
これらはシフターとハンドブレーキから出ているDIN端子をDIN/USBとDIN/DIN(小)に変換するケーブル。これを繋ぎ変えることでPS4/PCに対応する。DINは接続してリングを回すことでより強固に接続できて脱落を防止できる。USBはタイプAだ。
ペダルは付属のRJ端子で接続される。
ステアリングベースにある端子の詳細がこちら。PS4で使うときはハンドブレーキはこのDIM(小)に接続する必要がある。
至高のThrustmasterレーシングコントローラーフルセットでレースゲームに挑む!
今回はPS4とPCで試してみた。PS4は「グランツーリスモSPORT」、PCは「アセットコルサ」、「ダートラリー2.0」を用意した。
まずはPC「アセットコルサ」でチェック。「アセットコルサ」を簡単に説明しておくとイタリアのKunos Simulazioniが開発したレーシングシミュレーターで、そのドライブフィールは多くのレースシムファンに絶大な指示を得ている作品だ。
筆者もとても好きなシミュレーターであり、プレイするたびにそのコントローラブルな操縦性能でその「懐の深さ」に感動しっぱなしである。今のところこれを超えるシミュレーターには出会っていない。PS4にも移植されたのでそちらでご存じの方も多いと思う。PC版ではMODと呼ばれる拡張データにより標準では収録されていない車種やコースを走れるのも大きな魅力だ。
【「アセットコルサ」をT300RSで走る】
FFBは割と控えめな印象。ステアリングのセンター付近はふわふわする感じだがとてもスムーズで「ゴリゴリ」感はない。これがデュアルベルトシステムの恩恵だ。ブレーキング時にタイヤが横にぶれたりに横Gがかかったりしたときに「ビリビリ」「ジリジリ」という一般的なFFBが発生するのでそれをサインとして感知、コントロールすることができる。縁石に乗り上げた時のFFBも実にわかりやすく、派手なキックバックではないので対処も可能でとてもすばらしい。
オーバーステアになったときは「ぬーっ」とステアリングが内側に回り込んでいくのが手から腕を通して伝わってきて瞬時にカウンターとアクセルコントロールができる。どのようにスライドコントロールするかは車両の駆動形式、もちろんソフトウェアにも依存するがこの表現力は「さすがThrustmasterの製品!」と感じられる所だった。雑味がなくすべてがスムーズ、そんな印象だった。
【「アセットコルサ」をT-GTで走る】
続いて「ダートラリー2.0」でテスト。「ダートラリー2.0」も簡単な解説をさせていただくと、こちらはイギリスの「codemasters」が開発したラリーレーシングシミュレーター。筆者も同社の「Colin McRAE Rally(1998)」の頃から大ファン。リアルで遊びやすいラリーゲームの系統の進化版がこの「ダートラリー2.0」というわけで、そのリアルさも底が知れないくらい進化を続けている。こちらもPS4で発売されている。
【「ダートラリー2.0」をT300RSで走る】
ラリーだとこれでもかというくらい曲がらないし止まらない!曲がらないのをアクセルとブレーキでの荷重移動と適切なステアリング操作でなんとか曲げていく。T-GT/T300RSの場合、ターマック(舗装路)はなめらかすぎてややグリップを感じにくいが速度を乗せていくとちょっとしたステア操作でふらふらになってしまってスリル満点!グラベル(砂利道)は程よくゴリゴリ感があるのと轍(わだち)やコース外側の溝なんかをがっちりFFBで教えてくれる。教えてくれたときは時すでに遅しなところもあるがT-GT/T300RSはこれをリアルに伝えてくれるのだ。
どこへ飛んでいくかわからないような時はアクセルペダルを足の腹でじわじわっとアクセル開度を調整してグリップを回復させながらトラクションをかけていくほうがいいようだ。T-GT/T300RSのペダルはストロークが長めなのでじわっと調整できるし、付属のブレーキMODパーツでストローク量も調整できる。そしてブレーキングで姿勢を変えて横を向かせ、ドキドキしながらブラインドコーナーに突っ込んでいくのがラリードライビングの面白いところだ!
【「ダートラリー2.0」をT-GTで走る】
そして本命「グランツーリスモSPORT」でテスト。T-GT/T300RSで比較を行うために「アーケードモード」「シングルレース」「鈴鹿サーキット」「F1500T-A」をチョイスしてみた。「グランツーリスモSPORT」はクラッチでのシフト操作が結構シビアで少しでも荒いとすぐシフトミスになってしまう!
【「グランツーリスモSPORT」をT300TSで走る】
ここではやはりT-GTの「T-DFB」がとてつもないパフォーマンスを発揮してくれた。ステアリングを少し切るだけですぐにFFBが介入してタイヤのグリップ感や路面の状況を伝えてきたのだ。そしてグリップが抜けたときも同様に「滑り出したよ!」というインフォメーションを出してくれるのでカウンターステアなど対処がしやすい。
【「グランツーリスモSPORT」をT-GTで走る】
次に、正直に告白すると筆者はまったくもって下手なのだが、ハンドブレーキを活用するためにも「ドリフトトライアル」もトライ。富士スピードウェイを舞台にトヨタ86で走ってみた。
【「グランツーリスモSPORT」ドリフトトライアルにT300RSでトライ】
ドリフトでもやはりT-GTの「T-DFB」があるとないとでは大きな違いがあった。ドリフト状態のときにどれくらいのパワーを与えればいいのかがよくわかるのだ。ドリフトは自分が行きたい方向へどのくらいのパワーが必要なのかが重要なファクターだから「T-DFB」はとてもありがたい機能といえる。
【「グランツーリスモSPORT」ドリフトトライアルにT-GTでトライ】
「T-DFB」の絶対的なパワーか、コストパフォーマンスか。フルセットにするなら…?
ここまでご覧いただいたT-GT/T300RSで感じたそれぞれの違いだが、簡単に言ってしまえば「T-DFB」があるかないかの違いといって差し支えないだろう。現時点で「T-DFB」は「グランツーリスモSPORT」のみの対応であり、他のタイトルやPCにおいては残念ながらその機能を有効に使えない。
とはいえ「グランツーリスモSPORT」の世界的な普及規模やeスポーツを考えると「T-GT」は持っていて損はないレーシングコントローラーだと言えるだろう。「グランツーリスモSPORT」をプレイするなら値段相応の価値がある印象だった。もしeスポーツに参戦する気持ちがあれば尚のことT-GTでとことん練習しておいたほうが良いだろう。
T-GTの特徴である「T-DFB」ではステアリングを回し始めからすべてにおいてFFBがかかっている感触、しかもそれは文字通り適切な「フィードバック」としてプレイヤーに状況を伝えてくれる。いわゆるFFBにありがちな強烈なキックバックだけではなくタイヤから伝わる路面の状況を常に、というべきか。「T-DFB」が伝えてくれるステアリングの解像度の奥深さは特筆すべきものだった。
今回「グランツーリスモSPORT」の「ドリフトトライアル」が一番その違いを感じることができたのだが、ドリフト状態でのコントロールのしやすさがT300RSとケタ違いだった。“奥深い”といえば伝わるだろうか、伝わってくる情報にまだまだ余裕があるから「どう? いける? まだいける?」と会話ができてしまう感覚といえばいいだろうか。それはまさに“ハイレゾ・ステアリング”と称させていただきたい!
こういったことからもT-GTは10万円近くするハイエンド機でありながら、価格以上の手応えを感じることができる。「グランツーリスモSPORT」、もしくは今後登場するであろう新グランツーリスモでももちろん使えるだろうし、末永く使えるハイエンドモデルだ。
T300RSはその半分の5万円ほどとなるが、決して“廉価版”ということではない。Thrustmasterが開発した極めて高いクオリティのレーシングコントローラーであり、「グランツーリスモSPORT」でしか使えない「T-DFB」に魅力を感じなかったりPCメインで使う場合、予算が同じくらいならT300RS+シフター+ハンドブレーキのフルセットを構築するほうがコストパフォーマンスが高いといえる。ちょっと高めのレーシングコントローラーを使ってみたい方にも最適な製品だと言えるだろう。
男心を鷲掴み!シフターとハンドブレーキ追加は極上のコクピットを演出する!
こういう製品があれば実車はATでも自宅でMTに乗れるじゃないか!というのがAT車に乗る決意をさせた要因の一つなのだが、今回シフターとハンドブレーキをお借り(しかもクランプまで!)して試すことができたのはいい経験だった。
十数年前は今ほどこういった環境を構築するのは難しく、筆者はオークションなどで実車のハンドブレーキやシフトを購入してきてスイッチを組み込んでそれっぽいものを作ったこともあるが、今回のこの2製品の登場でそういうことはもう必要なくなってしまった!
この男心を鷲掴みにするメカニカル感でこのクオリティのデバイスがお金を出せば手に入るのだ。今も筆者のコクピットに設置してあるのだが返却要請が来たらどうしよう……返したくない(編注:ダメです)。それだけこの製品には魅力が詰まっている。
みなさんはD1(全日本プロドリフト選手権)などのドリフト競技やWRCなどのラリーの放送で車内オンボードカメラをご覧になったことがあるだろうか。乗用車のハンドブレーキはセンターフロアに寝ている状態で、それを引き起こすことで発動できるが、競技車両はフロアから垂直に棒状のデバイスが伸びていてこれを引くことによってハンドブレーキとして使っているのを見たことがあるのではないだろうか。
まさにリアタイヤをロックさせてすべらせてタイトコーナーを曲がるための機能だが今回の「TSS Handbrake SPARCO Mod+」は、その競技車両タイプも乗用車タイプも再現できる凄い製品だ。プロドライバーがいとも簡単に見事なターンを決めるシーンがとにかくカッコよく、目に焼き付いて離れないしいつかは自分もやってみたいと思っていた!
このハンドブレーキはそれが実現できるというある意味“レプリカグッズ”としても素晴らしい雰囲気なのだが、それだけではなく機能もすばらしいものだった。前述したようにハンドブレーキ時はアナログ値も出力されるようで“引き具合”も表現できる。実際には一瞬の操作なのでどれくらいその味を引き出せるかはわからないが上手に使えたらカッコよすぎると思わないだろうか?(いや、想うはず!)
そして「TH8A」シフターだ。何度も申し訳ないのだがMTはもうこれで十分かもしれない……とさえ思わせてくれる製品。7速もあって十分に実車を再現できるし、シフトを入れた感触も「ガコッ」とカッチリと決まって心地よい。
さすがに実車のシフトレバーをそのまま動かしている感覚を再現するのは容易いことではないが、TH8Aはそれを見事に実現している。耐久性も申し分ないし高級感もある。自分のコクピットにTH8Aがあるだけで満足感は十分だ。
ちなみに現代の競技車両でもHパターンのシフトはもう絶滅したといってもいいかもしれない。MTとはいえ、もうそれは+/-のシーケンシャルシフトであってフロアにあるか、ほとんどの場合はステアリング裏のパドルだ。そのほうがシフトミスも少なくなるしタイムも出るからだ。
実際T-GT/T300RSでもステアリング裏にパドルがあってそれを利用するユーザーがほとんどだろう。でも今回のレビューのようにオールドF1などはドライバーがHパターンシフトであのモンスターマシンをドライブしていたわけで、そういうクルマを運転するなら必然的にHパターンシフトが必要になってくる。「TH8A」はそうしたリアリティを与えてくれるアイテムだ。
【シフター&ハンドブレーキ使用シーン総まとめ】
結論:餅は餅屋。レーシングゲームにはレーシングコントローラー!!
今回レビューしたレーシングコントローラー/ハンドブレーキ/シフター。仕事とはいえThrustmasterレーシングコントローラーフルセットを試せてとても楽しかった。特にハンドブレーキを使う「ダートラリー2.0」と「グランツーリスモSPORT」の「ドリフトトライアル」は最初は失敗ばかりだったが走りこむにつれどんどん上達して奇麗にコーナーをターンできたりドリフトに持ち込むことができるようになってきてタイムやスコアがどんどん伸びていくことを実感できた。
常々「ゲームは手軽が一番」と思っているのでいつもはパッドでプレイしたりしているのだが、筆者自身ハンコンユーザーでもあり、気合を入れるときはやはりこういった装備が必要だ。それに最近のレースゲームはゲームの枠を超えて「シミュレーター」になってきている。「シミュレーター」にはそれに見合うレーシングコントローラーシステムが必要だということを、フルセットを試して改めて思った。あまりに楽しすぎて数年ぶりに徹夜で走り続けてしまったほどだ。そしてMTでシフトレバーをガチャガチャやるのは理屈抜きにやっぱり楽しい!
もしあなたがまだパッドでレースゲームをプレイしているなら、一度レーシングシミュレーターとしてレーシングコントローラーをコクピットで体験してみてほしい。そして実際にコクピットを手に入れて究極のレーシングマシンに仕立ててみてほしい。eスポーツの入門としてもT-GT/T300RSは極めて有効だ。ハンコンからはじめて少しずつアイテムを買いそろえてThrustmasterレーシングコントローラーフルセットを目指してみては如何だろうか。
"レーシング" - Google ニュース
April 28, 2020 at 10:00AM
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ハンコンにシフター、ハンドブレーキまで! Thrustmasterレーシングコントローラーフルセットがもたらすレースゲームの新境地 - GAME Watch
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