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「レーシングポイントは抗議を受けた全レースでポイントを剥奪されるべき」とルノー - Motorsport.com 日本版

 2020年マシンに装着されたブレーキダクトが主にメルセデスによってデザインされたものだとして、罰金とコンストラクターズポイント減点の裁定を受けたレーシングポイント。ただFIAは一度ノウハウを知ってしまったレーシングポイントにブレーキダクトを再設計させるのは現実的でないとしており、残りのレースも同じブレーキダクトを使うことが実質的に許されている状況だ。

 この裁定に関しては、ルノーとフェラーリがより厳しいペナルティを求めて抗議しており、FIAの国際控訴裁判所で争われることとなる。またレーシングポイント側も遵法であるとして、有罪裁定に反論……上訴している。

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 ルノーのチーム代表であるシリル・アビテブールは、レーシングポイントはブレーキダクトの使用について抗議を受けた全てのレースの結果から除外されるべきだと考えている。

「我々が過去に見てきたような制裁を期待していた」とアビテブールは語った。

「最近で言えば、昨年の鈴鹿の後に我々が技術規則ではなく競技規則に違反していることが発覚し、イベントから除外されてポイントを失ったが、我々はそれを受け入れた。だからなぜレーシングポイントの方が軽い裁定となっているのか分からない」

「(剥奪されるのは)抗議を受けたイベントの全てのポイントであるべきだ」 

 ルノーは第2戦シュタイアーマルクGP以降、毎戦抗議を行なっている。第5戦F1 70周年記念GPの前にはレーシングポイントへの処分が決まったが、ルノーは同レースの後も抗議を行ない、その結果レーシングポイントに戒告処分が言い渡された。

 ルノーが抗議を続けるならば、控訴裁判所が最終決定を下すまで、レーシングポイントは当該のブレーキダクトを使用するたびに戒告を受けることになる。

「毎回レース後には、オットマー(サフナウアー/チーム代表)がスチュワードに呼び出され、ブレーキダクトが変更されていないことを指摘され、戒告を受けることになる」とアビテブールは続ける。

「我々は、彼のマシンが10レースに渡って戒告を受けるという可能性に直面している。少し奇妙な状況だ」

「我々は必ずしも彼らをシーズンから除外するべきだとは思っていないが、それらについてもう少し明確にしたいと思っている」

「ただ、ファンの方たちとのコミュニケーションという観点でいえば、あのマシンが違反をしていて戒告を受けているのにも関わらず、なぜチャンピオンシップの一部となることが許されていてポイントを獲得する資格があるのか、それを公に説明するのはかなり厄介だ」

「可能であれば、我々はこの件について何らかの決着をつけたいと思っている」

 一方レーシングポイントのサフナウアー代表は、控訴裁判所に行くことでペナルティを覆すことができると自信を持っている。

「我々はスチュワードの調査結果に基づいて上訴したが、それは我々が何も不正をしていないことを明確にしている」

 そうサフナウアーは語った。

「我々は、FIAがブレーキダクトやその他の部分をチェックする過程において、極めて透明性をもってオープンに対応している」

「彼らの結論としては、ブレーキダクトがノンリステッドパーツからリステッドパーツに移行する際のルールが曖昧で不明瞭だったということだ」

「そのため我々は、ルールが不明瞭で曖昧だっただけであり、我々は意図的に違反した訳ではないので、罰則が少し厳しいと感じている」

「そういった理由で控訴しているし、我々は勝訴できるという自信がある」

 

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