ボート界にとって、外出自粛は追い風でもあった!? 2月下旬から各地で始まった無観客レース。現在はビッグレースを除き有観客に戻ったが、本場のにぎわいが失われる一方で、インターネット、電話投票の会員数は、大幅に伸びた。

ボートのインターネット、電話投票会員数の月別推移と年代別内訳
ボートのインターネット、電話投票会員数の月別推移と年代別内訳

20年2月の時点の会員数は92万1700人。これが5月には106万2764人。わずか3カ月で、約14万人増! 本場、場外で舟券を買えなくなったファンの欲求が、会員数の増加を早め、自宅で味わえる刺激を求めた新規ファンの獲得にもつながったと想像できる。

ちなみに、年代別では30代が一番増えている。次いで40代、20代。70歳以上もわずかながら伸びている。老若男女のファンに支えられ、売り上げは伸びた。もちろん、選手の頑張りが画面越しに届いたことも大きいし、各レース場が独自に行っているキャッシュバックキャンペーンも、ファンをつなぎ留める効果は大きいだろう。最近は、開催中止など暗いニュースもあったが、根強い自粛ムードは、悪いことばかりではない。