FIAは、ルノーF1が抗議したレーシング・ポイント R20のリアブレーキダクトに関して、競技規約に反する設計プロセスを採用しているとして40万ユーロ(約5000万円)の罰金とコンストラクターズ選手権における15ポイントの剥奪という罰則を科した。
だが、“コピー元”であるメルセデスは規約違反とは見なされておらず、制裁は下されていない。
今回の裁定は競技規則の違反であり、技術規則には違反ではないため、レーシング・ポイントは残りにシーズンも該当ブレーキダクトを使用できる。そのため、ライバルはペナルティの寛大さに異論を唱え、ルノーとフェラーリは上訴することを決定している。
レッドブルは、この訴訟に関与しないことを決めているが、姉妹チームのアルファタウリとの関係や技術提携に影響を与える可能性があるため、訴訟の行方を注視している。
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスがCADのデータをレーシングポイントに供給したのならば、有罪になる可能性もあると語った。
「興味深いことだ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。
「我々にとって最大の関心事は、何が許可され、何が許可されないのかを明確にすることだ」
「レッドブルは、2つのF1チームを所有するユニークな立場にある。我々は現在のコンコルド協定でコンストラクターの規定が明確になって以降、常にレギュレーションを厳守してきた」
「我々はもっと大きなイメージでこの状況を見ている。ブレーキダクトだけなく、何が許可されて、何が許可されないかということだ」
「メルセデスに関しても疑問が生じることになるだろう。レーシング・ポイントがデータを受け取ったことで有罪になるのであれば、渡した側のチームも規則に違反しているのではないだろうか? それはFIAの問題だ」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルとアルファタウリは上訴には関与しないが、より厳しい制裁を望んでいると強調した。
「上訴の意思を示したチームは十分にあるので、我々はそこに参加しない」とヘルムート・マルコは語る。
「ただ、この裁定は我々が望んでいたような規則の明確化をもたらしていないのでは納得はしていない。上訴のでそれらが実現することを期待している」
「同じ件でペナルティを受け続けている3レースも同じパーツを使用しているこが、戒告のみだ。それは非常に理解しがたいことだ」
「その戒告がいつまで続くのだろう? あまりに均整が取れてはいないし、しっかりと考えられていない。だからこそ、上訴することが重要だ」
カテゴリー: F1 / レッドブル / メルセデス / レーシングポイント
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August 14, 2020 at 01:50PM
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