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F1、南北アメリカ大陸での今季レース開催を断念 - ESPN F1

© Mark Thompson/Getty Images

新型コロナウイルスのパンデミックによって先々の見通しが立たないことから、F1は2020年にアメリカ、メキシコ、ブラジル、カナダでのレース開催を断念した。テキサス州オースティンでのUS GPも中止が決まった。

アメリカ、メキシコとブラジルの新型コロナウイルスの感染者数は非常に高くなっており、サーカスが大陸間を移動するロジスティカルなチャレンジと相まって、それらの地域でのレース開催は不可能と判断された。

代わって、ドイツ、ポルトガルとイタリアでのレースがカレンダーに追加されている。

南北アメリカ大陸での今年のレース開催は、"新型コロナウイルスの流動的な状況により、地域の規制やコミュニティーとわれわれの仲間の安全を守る重要性を鑑み"、可能ではなくなってしまったとリリースには書かれている。

F1のチェイス・ケアリーCEOは次のように述べた。「南北アメリカ大陸の素晴らしきパートナーたちに敬意を表し、来シーズン、彼らが再び世界中の何百万人ものファンを熱狂させる時が訪れるのを心待ちにしている」

新型コロナウイルスのパンデミックによってF1は全22戦だった今年のカレンダーを破棄せざるを得なくなり、現時点でヨーロッパ大陸での13戦が決定している。

11月にアジアでレースを開催することについては今も議論が続いており、4月に予定されていたベトナムGPのリスケジュールが検討されている。シーズンは12月中旬のバーレーンと最終戦のアブダビで完結することになるはずだ。

アメリカでのレースが中止となったことは驚きではないものの、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ大陸と中東という4つのステージでF1が描いていた当初のレース復帰計画と大きな隔たりがあるのは否めない。

しかし、ウイルスの拡大状況に加えて、2、3カ月前に貨物を船便でヨーロッパ外に送らなければならないというチャレンジも加わることから、どこかで最終期限がやってくるのは分かっていたことだ。

24日(金)のリリースで、スポーツは今も全15から18戦の開催を諦めていないと述べている。

F1は2021年に再び南北アメリカ大陸に戻る予定だが、ブラジルのインテルラゴスとの契約は今シーズンのレースをもって切れることになっており、テキサスのサーキット・オブ・ジ・アメリカズは2021年が10年契約の最終年となる。メキシコには2022年末までの契約があり、カナダは2024年までのカレンダー入りが決まっている。レース中止がこれらの契約にどう影響するかは明らかになっていない。

© ESPN Sports Media Ltd.
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July 24, 2020 at 11:17PM
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