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「他と違って後ろ盾無い」ウイリアムズ、今年のレース実施が“極めて重要”と主張 - Motorsport.com 日本版

 2020年のF1は今もレースが行なわれていない。新型コロナウイルスのパンデミックにより、既に開幕から9レースが延期か中止の措置を受けているのだ。

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 震源となった中国では新型コロナウイルスの封じ込めに成功しつつあるが、ヨーロッパ各国では今もウイルスが猛威を奮っており、F1がいつ再開できるかは不透明な状況にある。

 レースが行なわれないことで、チームは収入が見込めない状況に追い込まれており、どのチームの生き残るための厳しいコスト削減策を実施している。

 ウイリアムズもスタッフを一時解雇し、ドライバーの給与をカットするなどコスト削減に努めている。ただチーム副代表のクレア・ウイリアムズはSky Sports Newsのインタビューの中で、小規模チームが新型コロナによる危機を生き残るためには、可能になり次第レースを再開することが重要だと語った。

「当然のことですが、我々は安全に(レースを)行なえる時が来るまで待たなければなりません。今F1が置かれている状況は、信じられないほど厳しいものなのです」と、クレア副代表は語る。

「今年の終わりに全員がこの問題を抜け出すのに必要な全ての事を行なっていくために、各チーム代表とFIA、そしてF1と何度も話し合ってきました」

「中でも明らかに重要な部分が、いつレースを再開できるのかについてです。とりわけ、我々のようなチームにとっては。私達は真のインディペンデントチームのひとつで、他のライバルのような後ろ盾は無いんです」

「我々にとって、今年レースが行なわれる事は極めて重要です。しかし先程話したように、安全にできるときに行なわなければなりません」

「今年サーキットに戻り、レースができることを願っています。我々にとっては本当に話はそこからなのです」

 また2021年から導入予定の予算上限についても、新型コロナの影響を受けて見直しが行なわれている。多くのF1関係者は上限を当初予定の1億7500万ドルから1億ドルまで引き下げることを提案している。

 そしてウイリアムズは財政規律の導入が2年遅かったと考えている。

「もしそれらのレギュレーションを2年前に実行していたなら、我々は今のような心配はしていなかったかもしれません」

「(F1を所有する)リバティ・メディアが導入したような包括的なレギュレーションが無かったため、我々は今、少し無防備になっています。しかし私達はこの危機を乗り越えられると信じていますし、確信しています」

「これはチャンスです。私達がF1で行なってきたことは、こうした危機が起こった場合、おそらく持続不可能なモデルだということがオープンになったと思います」

「スポーツの存続のため、全てのチームを保護し、今可能なことに取り組むのは間違いなく重要だと感じています。また同じような状況になった場合、今のように大慌てするような状況よりもずっと守られるでしょう」

 そう語ったクレア副代表。しかしレース再開の時期については今も明確にすることは難しいと認めた。

「考慮すべき多くのことについて、フォーミュラワン・グループが信じられないほど懸命に取り組んでいることは我々も認識しています。他のスポーツ団体と協力し、どうやってスポーツを元に戻すか模索しているんです」

「安全に行なえる時にしなければならないでしょう。しかし我々はまたレースをする必要があるのです。コンストラクターズランキングによる賞金は我々のビジネスにとって非常に重要で、今年のレースがゼロだった場合、どうすべきかを考えるのは非常に難しいんです」

「しかし最も重要なのはチームの安全です。完全に安全になるまでレースへ再び向かうことはできないのです」

「7月にリスタートする噂についても聞いています。その場合でもウイリアムズはそこにいるでしょう」

 

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April 20, 2020 at 06:19PM
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