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DTM王者、クビサの速さを確信「レースでのタイヤの理解は難しいが……」 - Motorsport.com 日本版

 アウディのマシンを駆り、過去3年で2度のタイトルを獲得しているレネ・ラストは、今季からDTMに挑戦するロバート・クビサについて、レースでは苦労することもあるだろうが、挑戦に向けての準備は整っていると考えている。

 クビサは2011年の2月、ラリー参戦中に事故に遭い、大怪我を負った。そこから厳しいリハビリに耐え、2019年にウイリアムズからF1復帰を果たした。しかしウイリアムズが低迷期だったこともあり、成績は不振。ニコラス・ラティフィにシートを奪われる形となったため、今季はDTMに参戦することを決めた。

 クビサは昨年12月にヘレスで開催されたルーキーテストで、DTMマシンを初ドライブ。シリーズ初挑戦に向けた準備を進めていた。しかし新型コロナウイルス のパンデミックにより、DTMの2020年シーズンは開幕が延期。現時点では早くとも、7月のノリスリング戦までレースは開催されないことになっている。

 DTMの昨年王者であるラストは、クビサはレースで苦しむことはあるだろうが、DTMに参戦する準備は整っているはずだと考えている。

「確かにそれは簡単なことではない」

 そうラストは語った。

「DTMマシンはとても特別だ。特にレース距離を走る時、タイヤを理解するのは簡単じゃない」

「そして、もしテストができないならば、それは彼にとってさらに厳しいモノとなるだろう。でも彼はすでに、冬の間に1日か2日ドライブしていると思う」

「1周のパフォーマンスに関しては、彼は本当に強かった。しかし、レース距離になった時にどうなるかというのが問題だ。彼はすぐにタイヤを理解することができるだろうか? それはまた、別の問題だ」

「でも、彼は上位を争うことができると思う。F1では、彼はウイリアムズを走らせていた。良いマシンではなかったから、常に後方を走ることになった」

「彼が走っていたポジションは、あり得ないところだった。しかし彼はかつて、素晴らしい才能を発揮していた。今もまだ、本当に素晴らしいレーシングドライバーだと僕は確信している」

「もし事故がなければ、F1のタイトルを獲得できただろう。彼は速く走ることを忘れたわけじゃない。確かに、変わる必要はあるだろう。でも、それほど長くはかからないと思う」

 クビサは今季、BMWが契約した7人のドライバーのひとりとしてDTMを戦う。

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April 26, 2020 at 05:11PM
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