(セ・リーグ、巨人0-11阪神、16回戦、巨人12勝4敗、17日、東京D)猛虎のエースの意地を見た! 阪神は西勇輝投手(29)が自身初の2試合連続完封を決めて7勝目。11-0と圧倒し、今季9試合目にして初めて東京ドームで巨人に勝った。マジック35の首位Gとは10・5ゲーム差と厳しい状況は変わらないが、残り45試合、最後まで必死に戦う。全力疾走あるのみだ!!
これまでの悔しさを、すべて107球に込めた。西勇が敵地のド真ん中に仁王立ち。自身初の2試合連続完封勝利で、チームの東京ドームでの開幕からの巨人戦連敗を「8」で止めた。
「ずっと連敗が続いていたので、この(東京)ドームで勝つことの大変さもそうなんですけど、無事に完封できてよかったと思います!」
思えば、6月19日の開幕戦。6回1失点で降板後、チームが逆転負けしたのが屈辱の“起点”だった。虎のエースの意地-。最後までマウンドを守り抜き、試合後に安堵の笑みを浮かべた。
カード3連勝すべく、中5日で組み込まれた今回の登板。初戦で自力Vが消滅し、2連敗という苦しい形で巡ってきたが「なんとか自分が」と強い気持ちで立ち向かった。捕手の梅野が二回の守備で交代するアクシデントも、代わった坂本と息はピッタリ。生命線のシュートに加え、序盤からスライダーを効果的に使って散発4安打。二塁すら踏ませなかった。
「目の前の一戦一戦を大事にしていくしかない。巨人にチーム一丸となって、いい戦いができたと思う」
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