レーシングポイントは、今季用マシン”RP20”に、メルセデスの昨年型F1マシン” W10”のデザインを流用したとして、コンストラクターズポイント15点剥奪と、40万ユーロ(約5000万円)の罰金が科された。
今回槍玉に挙げられたのは、そのブレーキダクトのデザインである。今季からブレーキダクトは、各チームが独自で開発しなければならないパーツのリストに入れられている。この点でレーシングポイントは、メルセデスからパーツのデザインを入手したと判断され、違反とみなされたのだ。
レーシングポイントは、RP20をデザインするにあたって、メルセデスW10のリバースエンジニアリング(他者のデザインや製品を観察・解析したりすることで、自身の技術に活かすこと)を行なったと主張。その際にW10の写真を撮影し、レギュレーションで許された範囲内でデザインを踏襲したと主張している。
マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、ブレーキダクトに対するスチュワードの裁定は、レーシングポイントが嘘をついていることを証明したと主張。RP20の他の部分にも、疑いの目を向けるべきだと語った。
また、レッドブルやフェラーリは、今回の件に対するメルセデスの関与も調べるべきであると主張。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、レーシングポイントがデザインを受け取ったことについて罪に問われるなら、提供した側(つまりメルセデス)も罪に問うべきではないかと示唆している。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、レーシングポイントがマシンをデザインするにあたって、メルセデスが関与したとするのは、間違った疑いだと主張した。
「写真以上にマシンをコピーできるということは、我々はすでに知っていることだ」
そうウルフ代表は語る。
「私の見方では、その議論を進めていくことは、まったくナンセンスなことだ」
「もし誰かがその道を行こうとするならば、我々は自分たちのブランドをしっかりと守る」
メルセデスが最速の座を欲しいままにしているからこそ、今回のような疑念をライバルチームがしたのではないか? そう尋ねると、ウルフ代表は「それは関係ないと思う」と語った。
「リーダーであることとは、関係ないと思う」
そうウルフ代表は語る。
「F1は常にコース上での競争であり、それと同時にコース外での戦いでもある」
「日曜日や土曜日にコース上で戦うのと同じくらい、重要な政治的なゲームも繰り広げられている。それは常にそうだ」
「レーシングポイントのケースの場合、おそらく、直接のライバルチームが我々を積極的に攻める絶好の機会だったはずだ」
「レーシングポイントに関する状況については、我々は明確な立場を持っている。FIAも、それについては明確にしているから、実際に我々を悩ませることはない」
「その周辺で起きている微調整は、許容できるモノだ」
FIAは、リバースエンジニアリングを2021年マシンのデザインに活かすことを封じるべく、取締りを強化することを決めている。そのため、ウイリアムズとマクラーレンは、レーシングポイントの判決に対する控訴を取り下げた。ただ、フェラーリとルノーは、裁定に納得できないとして正式に控訴の作業を進めている。
またレーシングポイントも、有罪になったのは納得できないとして、FIA国際控訴裁判所に控訴する旨を届け出ている。
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August 19, 2020 at 05:55PM
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