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アイオワ・レース1:パジェノーが最後尾から大逆転! 佐藤琢磨は一時首位快走も10位 - Motorsport.com 日本版

 インディカー第5戦、アイオワでのダブルヘッダー1戦目は、最後尾スタートのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が展開にも恵まれ、逆転で優勝を飾った。

 ショートオーバルでのダブルヘッダーとなる今回のレース。予選はアタック1周目のタイムでレース1、アタック2周目のタイムでレース2のグリッドを決めるという変則的な形となった。

 レース1はコナー・デイリー(カーリン)がポールポジションを獲得。チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデン、ウィル・パワーが続いた。

 スタートではデイリーがトップをキープし一時は2秒ほどまでリードを広げたものの、ペースはニューガーデンの方が上。なんなくオーバーテイクを決めてニューガーデンがトップに立ち、デイリーにはパワーも接近した。

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は6番手スタートからポジションキープした。トップから離されずに周回を重ねると、46周を走り終えたところでいち早くピットインし、ハイペースで追い上げを始めた。

 1周20秒弱のショートオーバルでは、通常のピットインで2周遅れとなってしまう。しかし佐藤は、タイヤの性能劣化でペースを落とす他車を続々とオーバーテイクしていった。

 パワーがデイリーを交わし、ペンスキーがワンツー体制に。70周経過を前にニューガーデンとパワーが相次いでピットイン。しかし、コースに復帰した彼らの前に、佐藤が躍り出た。

 全車が最初のピットインを済ませると、佐藤がトップに。その後も、早めにピットインした影響を感じさせず、トップを快走した。

 佐藤は首位をキープしたまま、127周を走ったところでピットイン。しかし右リヤタイヤの交換に時間がかかり、一足先にピットインしていたマクラーレンのパトリシオ・オワード、オリバー・アスキューの2台に先行を許してしまった。

 その後、ペンスキー勢もピットイン。しかし、パワーの左フロントタイヤは固定が不十分だったようで、コーナリング中にホイールが脱落。パワーはなす術なくクラッシュしてしまい、最初のコーションの原因となってしまった。

 この時点で、首位を走っていたのはシモン・パジェノー(ペンスキー)。エンジントラブルで予選を走れず、最後尾スタートながら粘り強くポジションを上げ、ピットイン前のパワーをオーバーテイクしていた。

 パジェノーはコーション中にピット作業を実施。すでにピットを済ませた他のマシンに対して優位に立った。

 156周目にレース再開の態勢が整うが、リスタートが延期に。しかし、無線連絡が遅れたコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー)が加速してしまい、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)と追突。さらにコーションが長引くことになった。

 結局、レース再開は171周目。タイヤの性能劣化という点で、コーション中にピット作業を行なったマシンがフィニッシュまで走り切るのかどうか、微妙なタイミングでのリスタートとなった。

 タイヤが新しいパジェノーは、佐藤やアスキュー、オワードを相次いでオーバーテイク。首位に立つとリードを広げていった。佐藤はその後もポジションを落とし6番手まで後退した。

 マクラーレンの2台と佐藤は194周を終えたところで最後のピットストップ。フレッシュなタイヤで前を追った。

 3番手のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)がタイヤに苦しみペースを落とす中、パジェノーはスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)に追いつかれバトルを展開。しかしパジェノーは意地のディフェンスでポジションを守った。

 結局、パジェノーは首位を譲らずトップチェッカー。ディクソンが2位となった。3位には終盤に猛然と追い上げたルーキーのアスキューが入り、オワードも4位となっている。ロッシは3位をキープできず、ニューガーデンにも抜かれ6位となった。

 佐藤はトラフィックの中でマクラーレン勢のようにポジションを上げていけず10位。それでも4レース連続のトップ10フィニッシュとなった。

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July 17, 2020 at 06:17PM
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