少々の雨程度なら高速馬場も味方するだろう
東京1600mのGIは、その大半は厳しい流れの高速決着。NHKマイルCは1996年の第1回から12回まで、「逃げた馬-2番手の馬」は合わせて【1-1-0-22】。2003年ウインクリューガーが2番手から抜け出して勝ち、2001年グラスエイコウオーが2番手を守り通しただけだった。
ところが、2008年以降の12年間になると【5-1-1-17】。2012年カレンブラックヒルなどの逃げ切り勝ちが3回あり、2番手抜け出しの勝利も2回ある。マイラーのレベルアップ、簡単には止まらない馬場、落ち着いた流れ(スローもある)…などが関係し、東京1600mのレース形態は大きく変化している。
牝馬は通算【5-3-4-37】。勝った5頭のうち4頭が桜花賞出走馬で、桜花賞の成績は「1、14、4、5」着。(14着は、17番人気で勝った2007年のピンクカメオ)。桜花賞の「1-2」着馬は出走例が少なく、2005年のラインクラフト「1着→1着」の1例があるだけ。そこで、レシステンシア(父ダイワメジャー)はかなり強気になれる。少々の雨程度なら、今季の高速馬場も味方するだろう。
ルメール騎手は2016年、同タイプで桜花賞4着のメジャーエンブレム(父ダイワメジャー)で逃げ切っている。その中身は、「前半1000m通過57秒7-上がり35秒1」=1分32秒8だった。少々きつかったが、高速の平均ペースに近い。
この内容は、コースこそ異なるが「前半1000m通過57秒5-上がり35秒2」=1分32秒7で逃げ切った阪神JFのレシステンシアの記録に酷似している。強引には乗らないルメール騎手だが、あまりペースは落とさないで行くか、2-3番手追走だろう。
ただ、相手にも楽をさせない「逃げ=先行」の形を理想とするタイプは、ライバルよりマイルの総合力で上回る場合は大丈夫だが、ライバルが互角の能力を秘めているときには格好の目標になり、相手の可能性を引き出してしまう危険を合わせ持つ。
3戦無敗のサトノインプレッサ(父ディープインパクト)、ルフトシュトローム(父キンシャサノキセキ)には大きな可能性がある。とくにルフトシュトロームのニュージーランドTは、中山マイルでは不利な枠順と、外に振られ4角での接触(相手ウイングレイテスト)を考えれば、自身「58秒8-34秒2」=1分33秒0以上の中身があったように映った。3コーナー過ぎから外を回って一気にスパートしている。
坂上で、抜け出したシーズンズギフト、外から立て直して猛追してきたウイングレイテスト(父スクリーンヒーロー)と並んだゴール前50m、最後にもう一回伸びてみせた。中山のマイルを1分33秒0(レース史上3位)の快時計で乗り切りながら、レースの最後の1ハロンは11秒8なので、ルフトシュトロームは推定11秒4でまとめている。3戦連続して大幅に走破タイムを短縮しているが、前走が限界とは思えなかった。持ち込み馬の祖母ライクザウインド(父デインヒル)は、ディープインパクトの半姉にあたる。
1度も崩れていないタイセイビジョン(父タートルボウル)と、前出レシステンシアが相手本戦。当然、接触して互いに不利のあったウイングレイテストも高く評価したい。
直前の新潟大賞典のアトミックフォース(父ワークフォース)は、左回り芝2000m【4-0-0-2】。1分58秒7は直線大きな不利のあった昨春のプリンシパルS(0秒4差)の記録。前走が示すように間隔を空けた日程こそベスト。人気薄なので少し買っておきたい。
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May 09, 2020 at 04:00PM
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