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小森信道の東奔西走 自転車レース取材記>自転車がつなぐ縁 歴史的場所 異なる歩み:栃木(TOKYO Web) - 東京新聞

毎年10万人以上の来場者があり、貴重な観光資源のひとつに成長したジャパンカップサイクルロードレース。群馬県でも同様の観光資源が生まれるか注目したいところだ=昨年10月、宇都宮市で

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 新年度となる四月。栃木県の皆さまにロードレースを中心にした自転車競技を紹介してきた本欄も、群馬県の皆さまにも読んでいただけることになった。より多くの方に楽しんでいただける連載になるよう、取材に励んでいく所存だ。

 実は栃木県と群馬県は、国内の自転車競技界にとって非常に重要で、歴史的な場所だ。というのも、両県は一九九〇年にアジアで初開催された、世界選手権自転車競技大会の開催地だったからだ。当時はトラック競技が前橋市、ロードレースが宇都宮市で開催された。

 しかし、自転車競技に関しての、その後の両県の歩みは少し異なる。

 宇都宮市は世界選手権のメモリアルレースとして、九二年からジャパンカップサイクルロードレースを開催。世界トップクラスの選手が多数来日する同レースは、昨年で二十八回目の開催を迎え、近年では十万人以上の来場者がある国内屈指のレースとして知られる。その経済効果は三十億円に迫ろうかというほどで、貴重な観光資源のひとつとして、県内で認識されている。

 一方の群馬県は、みなかみ町に群馬サイクルスポーツセンターという専用施設を持ち、赤城山ヒルクライムという一大イベントはあるものの、ジャパンカップに匹敵する国内外から注目を集めるようなレースはなく、アジア初の世界選手権開催地という利点を生かせていない状況だ。

 現時点で、世界選手権というレガシーを有効活用し、観光資源のひとつにできているのは、栃木県の方になるだろう。だがこの先、群馬県がどんな取り組みを見せるかで、その立ち位置も変わるかもしれない。

<こもり・のぶみち> 1976年生まれ、宇都宮市出身。栃木県内の出版社勤務を経て独立。同県内4プロスポーツの取材を重ね、2011年から宇都宮ブリッツェンのオフィシャルライターとして自転車競技の世界に。現在は本欄のほか、自転車専門誌やウェブ媒体にも幅広く寄稿する。

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April 05, 2020 at 05:48AM
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