新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックのために、世界中でモータースポーツが開催できなくなったものの、多くのモータースポーツカテゴリーが、またリアルのプロレーサーたちがいまやeSportsでレースを開催しています。なかでも米国のNASCARはテレビ中継でも人気を博す成功を収めています。
しかし、4月5日に行われたNASCARのeSportsレースでは、なんと他車との接触でレースの勝ち目がなくなり、怒ったドライバーがスポンサーからクビを言い渡される珍事が発生しました。夫のトム・ハンクス氏とともに新型コロナウイルスに感染し、回復した歌手/映画プロデューサーのリタ・ウィルソン氏の国家独唱に続いてスタートした150周の決勝レースは、スタート早々に多くのマシンが接触する混乱が発生し、フルコースコーションとなります。
ペースカーの後ろで隊列を整え直しての仕切り直しでは、最初の混乱で大きく順位を落としたババ・ウォレス選手(カーナンバー43)の前に、最下位からジャンプアップしてきたクリント・ボウヤー選手(カーナンバー14)が立ちはだかる構図に。
そして11周目、問題の接触が発生します。すでに先ほどの混乱でレースが台無しになったと感じていたウォレス選手は、前方のボウヤー選手に行く手を阻まれて軽く接触、姿勢を乱したボウヤー選手のマシンは一度はコース内側に外れそうになったものの、再びコースに戻り、あろうことかウォレス選手のマシンを壁に弾き飛ばす格好になりました。
"C'MON, @BubbaWallace!"- @ClintBowyerpic.twitter.com/Zqne4HIPa5
— FOX: NASCAR (@NASCARONFOX) April 5, 2020
Bubba OUT. @ClintBowyer#NASCAR#ProInvitationalSeriespic.twitter.com/Oq7ggLBPi6
— Davin (@DriveThrough_) April 5, 2020
事故のきっかけはウォレス選手とボウヤー選手が接触したことですが、すでに最初の時点で順位を落とし、さらにクラッシュに見舞われたウォレス選手はバーチャルながら腹を立て、怒りのあまり「こんなんじゃやってられないよ。もうやめた!」と吐き捨て、本当にレースから退出してしまいました。
GTK where you stand. Bye bye Bubba. We're interested in drivers, not quitters.
— Blue-Emu (@BlueEmu1) April 5, 2020
ウォレス選手はしばらくしてからTwitterでリタイヤしたことをジョークで流そうとしたものの、そのツイートに帰ってきたのは、ウォレス選手のチームをスポンサードするBlue Emuからの「あなたの姿勢がわかりました。バイバイ、ババ。私たちはドライバーを支援しますが、レースを投げ出す人には興味はありません」という冷たい反応でした。Blue Emuはさらに「これはゲームだから」と釈明するウォレス選手に対してトランプ大統領の「おまえはクビだ!」GIFで返答しました。
— Blue-Emu (@BlueEmu1) April 5, 2020
Blue Emuのエグゼクティブバイスプレジデントを務めるベン・ブレッシング氏は過去5年間にわたってチームをスポンサードしており、新型コロナの災禍で落ちた売り上げを取り戻すために今回のNASCARのeSportsに期待していたとのこと。ところがレースの序盤も序盤にドライバーが「ゲームなんかやってられない」と棄権してしまったことに「私たちがかんしゃくを起こしてコントローラーを投げる子どものようなドライバーを支援していたことがわかった」と述べました。
その後、ウォレス選手のチームはBlue Emuに対し、今回のレースにおけるスポンサー料を請求しないことを確認したとのこと。しかしブレッシング氏は、次回のレースでは別のチームにスポンサーとしてつくことを明らかにしています。
eSportsとはいえ、NASCARの公式がテレビ中継も入れて行うプロフェッショナルなレースであるため、マシンを彩るスポンサーも実際にスポンサー料を支払っています。ウォレス選手はついお遊び(ゲーム)だからとレースを放棄してしまいましたが、そこは最後までプロフェッショナルとして仕事を全うする必要があったようです。
ちなみに、Blue Emuのブレッシング氏は、新たにスポンサーをすることになったランドン・カッシル選手について「ランドンは本当のプロです。彼は私たちのブランドを背負い、1日6〜8時間も練習しています」と述べました。一方のウォレス選手も、チームの代替スポンサーになるアメリカ空軍のカラーリングで翌日のレースに登場。しっかり反省したのか、4位で完走を果たしプロとしての力を見せつけました。
Sure was cool to see the virtual @USAFRecruiting Warthog flying around @RockinghamSpeed!
P4 finish for @BubbaWallace in tonight's short track challenge 🦈@NASCARonNBC#AimHighpic.twitter.com/aVSsNNj7cg
— Richard Petty Motorsports (@RPMotorsports) April 6, 2020
ゲームの練習ばかりしていては、実際のレースに必要な体力が落ちてしまいそうですが、スポンサーとしてはバーチャルだろうがリアルだろうが、自社ブランドをアピールするため選手に活躍して欲しいことには違いありません。今回のレースは100万人以上が視聴し、前の記録を上回る視聴数となっています。
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April 07, 2020 at 04:36PM
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NASCAR eSportsでレース放棄のプロレーサー、スポンサーからクビ宣告 - Engadget日本版
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